職場の人間関係はどうなってる?

職場の人間関係

さまざまな雑誌や新聞、テレビ、インターネットなどメディアにおいて、介護職員からの悩みや現状などを訴えた記事をよく見かけます。

 

その中で特に目立つものの中に、「人間関係」に関する記載を見かけることがあります。

 

それはどのようなものであるか具体的にいいますと、やはり「職場の人間関係が良くないので悩んでいる」という記事です。

 

実は、このような報道等を見て介護職員になることをためらっておられる方が少なからずおられます。

 

介護職員になりたいという気持ちはあるものの、実際に介護職員になると人間関係の悪い介護現場が多いのならば辞めておこうかと思っておられるのです。

 

実際にこのような記事を見てみると

 

  • 職員同士の人間関係が良くない
  • いつも職員が別の職員の悪口を言っている
  • とある職員のミスを放ったらかしにしている
  • 上司との関係性が悪いので退職した
  • 必要な連絡事項を教えてもらえないなどイジメがある
  • このような内容のものは実際、インターネット上において確認することができます。

 

これから介護職員へと転職を考えている人にとって、人間関係についてある程度悩むことがあることは承知しているとは思います。

 

しかし介護現場においてイジメで悩んでいるというようなことがあれば、間違いなく介護を必要としている利用者に対して良い介護ができるとは思えないのは想像できると思います。そのために介護職員への転職を躊躇されているのでしょう。

 

そもそも介護職員として、介護を必要としている利用者に対する悩みであればまだしも、一緒に頑張っていかねばならない介護職員との人間関係や上司との関係に悩まなくてはならないというのはどうしても理解できない部分だろうと思います。

 

そういう記事や報道を見ると、介護職員は人手不足のために職員同士がピリピリしているのではないかと懸念してしまうと思います。

 

では、このような人間関係が悪い介護現場は本当にあるのか、またそのような介護現場はなぜ人間関係が悪化したのか、人間関係の良い介護現場を選ぶにはどうすればいいのかということについて見ていきたいと思います。

 

介護の現場で人間関係の良い現場と悪い現場が出てくる理由について

 

よくインターネットの記事を見ると、人間関係の悪化についての理由は「低賃金である」と記載されているものも見かけます。

 

低賃金だから現場の人間関係がギスギスしていると分析されている記事も見かけます。

 

確かに賃金の低さというものは、人間関係悪化の引き金になっているのかもしれません。しかし私は、人間関係悪化の直接的な原因は、低賃金ではないと断言します。

 

介護の現場というものはそもそも利用者に対するケアを行う中で、そのケアの質を少しでも良くしていこうと取り組んでいく姿勢が介護職員のモチベーションとならなければなりたちません。

 

これを低賃金だから割が合わないと言い出すことは、介護職員のそもそもの目的と反するものだと思うのです。

 

しかしなぜそれでも低賃金の話が出てくるかというと、これはやはり経営者や上司、現場のリーダーなどと介護現場の意思疎通ができていないのが原因なのだと考えられます。

 

例えば人員不足でいつまでも介護現場のに対して負担があるようなことであれば、その介護現場は誰も経営者や上司のことを信頼できなくなると思いますし、それこそ「低賃金なのに割に合わない」という意見も出てきて当然のことであると思います。

 

仮に人員不足であったとしても、一時的であったり、何らか経営者や上司が人員不足の穴埋めができるように配慮しているなど、法人の努力も介護現場からみて認められたり、きちんと経営方針などが介護現場にも示されているなど、意思疎通がしっかりとできているような法人であれば、これはまた違った方向に進んでいくのではないかと思います。

 

この経営者や上司の方向性というものは、介護現場においても大きな影響を与えます。もし介護職員が現場での業務を頑張ったとしてもその頑張りが活かされないといった現場であれば、やはり誰も利用者のために一生懸命にケアをしようという人は生まれないと思いますし、そのような現場であれば、人間関係も当然ながら悪化すると思います。

 

人の悪口を言ったり、イジメをしたりすることが普通の介護現場となってしまうのです。

 

ようするに、経営者や上司、現場のリーダーなどのカラーというものは、介護現場に大きく影響を与えるものになるということです。

 

そのために必要なことは意思疎通であることは間違いありません。

 

法人の考え方、上司の考え方がしっかりと介護現場にも伝わらないことには、どんどん介護現場においては不信感が生まれてくるものになります。不信感が生まれると、その気持ちが他の職員に対する不満、賃金に対する不満、利用者に対する不満、業務に対する不満などが爆発し、人間関係悪化へとつながってくるものになるのです。

 

人間関係の良い介護現場を選ぶにはどうすればいいのか

 

では、人間関係の良い介護現場を選ぶにはどうすれば良いのか見ていきたいと思います。

 

先ほども言いましたが、経営者や上司、現場のリーダーと介護現場との意思疎通が図れているところが、良い介護現場であると言えますし、人間関係も極めて良好であるように思います。

 

大事であることは、その法人の介護への考え方や姿勢といったものは特に大事になります。この方針をきちんと示されており、その方針に対する理解が現場で得られていることが必要です。

 

そしてその方針に向かってくために、具体的にどのようなことをしているかという点についてはさらに重要なことになります。

 

例えば、利用者に対するケア方針についてしっかりと示されているような介護サービス事業所の場合です。

 

そのような介護サービス事業所では、職員に対する教育方針がきちんと示されています。

 

頑張っている職員に対して評価が得られるようなシステムがきちんと構築されることで、職員の介護業務へのモチベーションにもつながりますし、介護職員みんなが協力して現場を良くしていこうと努力もします。

 

現場同志の意思疎通も図れてきますので、必然的に人間関係の良い介護現場となっていくのです。

 

経営者や上司、現場のリーダーと介護現場の意思疎通を行うシステムのひとつに「人事考課制度」というものを導入している介護サービス事業所も多く存在します。

 

そのほかにも職員がステップアップやスキルアップができるシステムを導入している介護サービス事業所はたくさんあります。

 

そのような介護サービス事業所では、職員を大切にしようとするシステムがきちんと構築されていますので、そのような取り組みに着目して介護サービス事業所を選ぶことが良いでしょう。

 

そのようなシステムを調べるには、介護サービス事業所のホームページを見ると、法人での取り組みが紹介されていますので、ご参照していただきたいと思います。

 

また介護求人サイトなどを利用することも、良い方法であると思います。

 

介護求人サイトの中には、こういった介護サービス事業所の取り組みについても情報を掴んでおられるところがありますので、登録して活用していくことをおススメします。

 

相手を変えようとせず、自分が変わろう

 

いざ円滑なコミュニケーションを取ろうとなっても、思うようにスムーズにいかないもの。

 

それは、「自分の考え方があっていて、相手の考えが間違っている」とほとんどの人が思っているからです。

 

間違っている相手だけに「こう変わればいいのに!」「あの人がこうなってくれたら・・・」と変わることを求めすぎているため、なかなかコミュニケーションがうまくいかないのです。

 

他人の考えを無理やり変えることはできません。しかし、自分の考えは、自分次第ですぐに変えることができます。

 

例えば、相手の気に入らないところにばかり目が行ってしまう自分を変えて、相手のいいところを探して「すごいね」「見習いたい」とほめるようにしてください。

 

ほめられた相手は、自然とほめてもらえる自分でいようと意識を変えてくれるはずです。

 

あいさつをせず感じの悪い人には、あえて自分から「おはようございます」「お疲れ様です」と笑顔で声をかけましょう。

 

自分で挨拶をされた方が気分がいいことに気付いてくれれば、あいさつをするようになるでしょう。

 

まずは自分が変わり、自分から行動してください。

 

悪口・陰口には同調しない

 

どの職場にも、悪口・陰口、噂話が大好きな人っていますよね。

 

根掘り葉掘り、相手の迷惑を考えずに聞くだけでなく、それを周りに言いふらして喜んでいる人、あなたの職場にもいませんか?

 

「ねぇ、知ってる?あの人ってさ・・・」「〇〇さんて、仕事が遅いわよねぇ」

 

そんな話をされても、決して話に乗って一緒になって悪口を言ってはいけません。

 

うまくいかないことを誰かのせいにしたり、同僚をさげすむことでストレスを発散する、そんな人たちと同類になりたくないですよね。

 

「そうなんですね。知りませんでした」「仕事が丁寧だから、ちょっと遅くなっちゃうのかな?」

 

話を無視することも、話に同調したり乗ることもなく、上手に笑顔でかわす大人の対応を心がけましょう。

 

「お互い様」の精神を忘れない

 

シフト制で日勤と夜勤での仕事が多い介護職では、急な用事や体調不良でシフトを変わってもらうことも頼まれることもあります。

 

せっかくの休みに「すみません、子どもがけがをして・・・」「風邪で熱が出てしまって」などという連絡が来たら、「せっかくの休みなのに〜」とがっかりすることもあるでしょう。
しかし、子どもや家族の休養、体調が悪化することは、誰にでも起こることです。自分がお願いされたときに断って、いざ自分が交代をお願いしたときに同じように断られたらどうでしょう。辛いですよね。

 

困ったときはお互い様、助け合いの心を持って仕事をしましょう。

 

最後に

 

どの職場においてもコミュニケーションが円滑にいくことは、仕事がスムーズにいくことにつながります。

 

介護職の現場では特に人手不足が叫ばれていますが、だからこそ、チームワークでそこをカバーしていく必要があるのです。

 

誰だって気分良く仕事をした方がいいに決まっています。そのためにまず自分から行動しようと全員が思ってくれたら、きっとその職場の雰囲気は良くなるでしょう。